先生
「『事業の目的』は今まで司法書士さん泣かせの項目だったんじゃ。たとえば、『インターネットカフェ』。今でこそ街でよくみかけるようになったが、数年前までは『インターネットカフェの経営』と書いても法務局で通らなかったんじゃ。」
つくる
「なぜ?」
先生
「明瞭性に欠けるからというのが理由らしい。」
つくる
「どこが明瞭性に欠けるのだろう。ずいぶんはっきりと書いている気がするけど。」
先生
「そう、だから司法書士の先生は頭が痛かったんじゃ。それがこれからはそんな心配はいらなくなるということなんじゃ。」
つくる
「あいまいでもいいということは『農業』とか『商業』なんてのでも良かったりして(笑)」
先生
「実はそれでもOKなのじゃ。」
つくる
「えー、ホント!」
先生
「ま、あくまで登記する上ではの話だけどね。それでも登記は可能じゃ。しかし、登記した後のことを考えねばならんよ。」
つくる
「というと...?」
先生
「会社が取引をするとき、相手が初めてのお客さんならそのお客さんがどういう会社なのかを確認しようと思うじゃろ。ヘンな会社と取引したくはないだろうし。そこで法務局へ行って登記事項を確認することがあるんじゃ。」
つくる
「ということは、取引の相手先が登記事項を確認したとき『農業』や『商業』では、何をやってる会社かよくわからず困ってしまうんだね。」
先生
「そういうこと。それと実際やっていることと登記されている目的が全然違っていたら相手は『この会社は信用できん』と思うだろうな。」
つくる
「会社は信用が大事だもんね。ということは、事業の目的は具体性が求められなくなったとはいえ、ある程度やってることがわかるようにしておく必要があるんだね。」
先生
「そのとおり!」



